NANA -ナナ-【実写】

カリスマ的な人気を誇るコミックを、原作ファンの期待を裏切らない、ぴったりのキャスティングで映画化。描かれるのは原作の5巻までの物語で、ナナと奈々の出会いと再会、それぞれの東京での新生活と、複雑な恋のドラマが展開する。2人が共同生活する「707号室」のインテリアや、ナナが愛用するヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションなど、原作の世界が無理なく映像に溶け込んでいるのが成功の理由だろう。
ライブシーンで歌唱力をいかんなく発揮する中島美嘉。恋に夢中になり過ぎる、ある意味、女の“嫌な”部分も演じる宮崎あおい。彼女たちの名演技は、いつしか観る者を、2人の友情に共感させていく。一見、恋愛には冷めているナナが、じつは過去の愛から逃れられないなど、正反対に見える主人公2人それぞれに、人間の多面性が振り分けられており、このあたりは原作のうまさ。一見、流行の先端を行っているようで、本質は普遍的な友情の物語なので、世代を超え、誰もが感動してしまうのだ。原作者の矢沢あいが作詞し、HYDEが作曲した主題歌は、いつまでも耳に残る。(斉藤博昭)
NANA -ナナ- スタンダード・エディション NANA -ナナ- スタンダード・エディション
中島美嘉 (2006/03/03)
東宝
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ピーナッツ

草野球チーム「藤沢ピーナッツ」で伝説のサードと謳われ、今はスポーツライターとして活躍中の秋吉(内村光良)が久々に町へ帰ってきた。現在のチームはメンバーが9人にも満たない状態。しかも商店街や野球場は再開発の候補地となって消えてしまう寸前なのであった…。秋吉はチームを復活させ、再開発を計画している会社のチームと対戦することになるが…。
ウッチャンナンチャンの内村光良が初監督・主演した野球映画。何よりも野球映画として実にリアルな試合シーンなどが構築されているのには驚き。お笑いシーンの数々もほのぼのとしており、三村正和やレッド吉田、ふかわりょう(音楽も担当)などお笑いの世界で活躍中の面々の資質も活かされている。小品ではあるが、十分佳作として讃えられる気持ちのいい作品である。(増當竜也)
ピーナッツ プレミアム・エディション ピーナッツ プレミアム・エディション
内村光良 (2006/08/04)
ジェネオン エンタテインメント

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ピンチランナー

黒沢明の『七人の侍』をもじった「やるべし!」という合いことばのもとに、高校の弱小陸上部には心に傷を負ったメンバーが集まってくる。聾唖者の母親とうまくいかなかったり、家庭内暴力を受けていたり、部活で孤立していたり…。彼女たちは駅伝大会を目指して猛練習を開始した。
モーニング娘。は「ひたちなか全国少女駅伝」に実際に参加。決して本格的な走りではないが、彼女たちの本物の汗と涙がそのままこの熱血青春映画のメッセージとなっている。この作品を最後に市井沙耶香が脱退したが、逆に加護、辻、石川、吉沢の4人は完成後に参加が決定し、急きょ彼女たちの登場場面を撮り足したという。ほかに平家みちよ、T&Cボンバー、ココナッツ娘、メロン記念日など、つんくファミリーが出演し、華やかさを加えている。(堤昌司)

ピンチランナー ピンチランナー
モーニング娘。 (2000/11/21)
東映

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